東京手描友禅 染芸展が終了しました

 
 東京手描友禅 染芸展が終了しました。
 あいにく雨模様が続いた週末となりましたが、大勢のお客様にご来場いただきました。
お客様方はもとより、東京手描友禅の大先輩(人生においても(^_-)-☆)の方々に作品を観ていただける貴重な機会で、よい染めとのお褒めや講評、ますます精進するようにとの励ましを頂戴したことは私にとって何よりの成果でした。
 何といっても女性のお客様の「ホントにすてき!着てみたいわ
という言葉ほど嬉しいものはありません。

 会場で撮影したぼかし屋の出品作です。
 照明が強く写真の色がとんでしまいましたが、
本当は裾濃(すそご、裾に行くほど濃い色)にぼかし染めした訪問着です。


 
30歳の娘さんと60歳のお母様が共用できるようデザインしました。
ぼかし屋の作品ですから、地色だけでなく模様もぼかし染め満載です。


赤み部分はいわゆる紅葉色ではなくかなり渋いローズ系の色です。
上半身はグレーとピンクグレーで軽く片身代わりに染め分けております。上前(うわまえ)胸から左袖にも絵羽で模様がつながっていますが、この写真ではご覧いただけないので、後日ぼかし屋作品紹介のページを設け、会場にお越しいただけなかった皆様にも紹介したいと予定しております。

 会場で私は主に友禅染体験コーナーの講師役を務めておりました。
皆様 「何色にしようかしら」 「ぼかしに挑戦したのに塗切りになっちゃったわ!なんで?」 「筆を間違えて赤のはずが紫に!」 などなど賑やかに楽しんでおられました。
最後にはそれぞれにキチンと小さな作品を染め上げておられましたよ。
 意外だったのは男性のお客様も多かったこと。
「毎年楽しみに来ています」とおっしゃる男性も。有難いことです。
考えてみれば友禅の染め職人は男性が多数派。不思議じゃないのでした…
 皆様ぜひ来年またお会いしましょう。

※ちなみに来年も同じ時期ですが、会場は浅草に移ります。
東京都伝統工芸染色組合のHP,またはぼかし屋友禅HPブログでもご案内いたします。

3/10追記
 染芸展の合間に、隣接する旧芝離宮恩賜庭園に行ってきました。
JR浜松町駅から徒歩1分の都会の真ん中ですが、冬景色のお庭を楽しめました。
寒かったけれど。(>_<)


梅が満開でした。さすがに枝ぶりがよいです。


場所柄を考えると雪つりには実用性はないようですね。(^^;)


池には野鳥がたくさん。大型の黒い鳥はカワウ。白黒の鴨はキンクロハジロ。
オレンジ色の頭はホシハジロ。図鑑で調べました。


千両と万両は知っていましたが、百両、十両、一両とあるのですね!藪柑子が十両だそうです。


そういえば今日3/10は東京大空襲で10万人もの犠牲者が出た日。
両親は揃って東京の下町の出身です。二人とも焼夷弾の降る中を逃げ延びることが出来たのでした。色々な意味で東京大空襲を忘れてはいけないと思っております。

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