2017年06月

 
 
 ぼかしの引き染め夏の薄いスカーフ染めをしました。
 着物地より薄い生地でも、張り手は着物と同じ。
麻縄でギュッと横に引き長く張って染めるのも同じですが、使う伸子針(しんしばり)が違います。


 張り手のすぐ下に写っているのが、着物用の伸子針
その下に移っている少し短く細い伸子針が、弱かったり幅が狭かったりする生地用の伸子。スカーフにはこちらを使いました。


 伸子の使い方は着物を染める時と同じ。


 生地が乾くに従い透明感が増し、下に置かれた染料バケツが透けて見えます。


 今回使用した刷毛。三寸刷毛と丸刷毛、筆です。


 染め上がりを作業用のフロアスタンドに掛けたところ。透き通って涼し気。
 ピンクや緑、黄色など多色のぼかし染めは、普通の生地ではかなり派手になってしまいますが、このように透けていると、発色が抑えられるので上品な面白さがでると思います。

 伸子針(しんしばり)には実は様々な長さがあります。
いずれ紹介していきたいと思います。

ぼかし屋の染め風景 | 10:10 PM | comments (x) | trackback (x)
 アジサイの季節です。このところ晴天続きで萎れ気味の花もあるようです。
 今年はぼかし屋近辺では綺麗な額アジサイを多くみかけました。


 紫からピンクへの色の移ろいがきれいでした。
団地の建物の脇にあり、これまで気づかない場所でした。


 咲き始めの、まだ薄緑色の残る小さな花から、今が盛りの花までの移ろいも見飽きないものでした。今年は撮影のタイミングがよかったようです。もう数日経つと咲いた花ばかりになるところです。

 こちらは都心のビルのエントランスの植え込み
 「ベルバラ」に出てくる大きく膨らませたロココ風ドレスのようでした。

 
 青味の色合いだけのグラデーション。青いドレスの模様といったところ。

 額アジサイではありませんが、こちらはぼかし屋のアジサイ


 毎年のように制作するアジサイですが、額アジサイには未挑戦。
真ん中の部分をどのように柔らかく表現するか、頭の隅でいつも検討中(^^;)です。

アジサイは四季花図などによく取り上げられる題材です。


 「紫陽花 四季花図」鈴木其一
 小さい一幅の中に春夏秋の花が。主役は紫陽花です。


季節の便り | 11:42 AM | comments (x) | trackback (x)
 

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